インスペクション

インスペクションとは?

「インスペクション」とは、調査・検査といった意味の英単語「inspection」です。
既存住宅の空き家やリフォームの増加に伴い、よく耳にするようになってきました。
インスペクションはその目的に応じて、
主に「一次的なインスペクション」「二次的なインスペクション」「性能向上インスペクション」と3つのレベルに分かれていて、
国土交通省が「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に指針を定めています。

1. 一次的なインスペクション

目視などを中心とした非破壊(穴をあけたり剥がしたりしない)による現況調査を行い、
構造安全性や日常生活上の支障があると考えられる劣化事象等の有無を把握しようとするもので、
既存住宅の現況把握のための基礎的なインスペクションであり、
中古住宅売買時の建物状況調査や、既存住宅売買瑕疵保険の検査、住宅取得後の維持管理時の定期的な点検等がこれに当たります。

2.二次的なインスペクション

破壊調査も含めた詳細な調査を行い、
劣化事象などの生じている範囲を特定し、不具合の原因を総合的に判断しようとするもので、
現に、日常生活上支障が生じている場合など、
不具合箇所を修繕繕しようとする際に利用されるインスペクションであり、住宅の耐震診断等がこれに当たります。

3.性能向上インスペクション

リフォーム・リノベーション実施前後に現況調査・検査等を行い、
住宅の劣化状況と性能を把握しようとするもので、
住宅の性能向上リフォーム・リノベーションを実施する際に利用される性能向上インスペクションがこれに当たります。
具体的には、温熱省エネ性能診断(一次エネルギー消費量計算、外皮計算等)、火災時の安全性能の診断維持管理性能の診断バリアフリー性能診断等で、
それら調査診断内容をもとに、性能向上リフォーム・リノベーションの設計をすることになります。

検査方法や耐震診断方法について

木造住宅のインスペクションは、在来工法(在来軸組工法)と伝統構法(伝統的構法)の古民家とでは、
検査方法や耐震診断方法が異なります

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